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コップでも飼える?闘魚(ベタ)の特徴と飼育方法、水槽の立ち上げ方

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コップでも飼育可能な魚がいることをご存知ですか?

ホームセンターやペットショップの魚売り場で販売されている闘魚(ベタ)という熱帯魚です。

今このページを御覧頂いているということは、何らかのきっかけでベタの存在はご存知かと思います。

コップで飼育が可能とも言われているベタについて、紹介します。

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ベタとはどんな魚なのか

ベタとはスズキ目キノボリウオ亜目オスフロネムス科ゴクラクギョ亜科ベタ属(別名トウギョ属)の淡水魚です。

特徴としては闘魚の名の通り、オス同士向かい合うとヒレを最大限に広げて、フレアリングという威嚇行動をします。

他の種類の魚に対して気性はそこまで荒くありませんが、ベタのオス同士が顔を合わせると、どちらかが力尽きるまで戦い続けるため、一つの水槽でベタのオスは一匹しか飼育することはできません。

ラビリンス器官という空気呼吸をする器官をもっているため、ワイングラスやコップでも飼育が可能と言われています。

大体寿命は2-3年程度です。

ラビリンス器官とは

ラビリンス器官とは迷宮器官とも言われる補助的な呼吸器官です。

この器官があることによって口を空気中に出して口から酸素を直接取り込むことが出来るのです。

ベタの場合は一般的な魚のようにエラも持っており、エラ呼吸も可能なので2通りの呼吸ができるということですが、大半の呼吸は口から直接酸素を取り込むラビリンス器官でしています。

よくあるぶくぶく泡が出るポンプを使用せずにコップで飼育が可能なのはこのベタの呼吸法があるからなのです。

飼育に必要なもの

ではここからは実際に私が飼育する際に使用していた物について説明します。

このページの最後にそれぞれ購入できるリンクを貼っておきますのでご参照下さい。

飼育容器

・一番オススメは水槽飼育

先述したように、コップやガラス容器などのポンプを設置しない容器でも飼育は可能ですが、私は敢えて水槽を勧めます。

その理由は、コップやガラス容器と比べて水量が確保出来るからです。

コップの水と浴槽いっぱいに張った水をイメージして下さい。

それぞれに1滴の墨汁を垂らしてみます。

コップは墨汁の色に染まりますが、浴槽いっぱいに張った水に墨汁1滴程度では色は変わりません。

この墨汁をベタの排泄物と考えるとご理解頂きやすいかと思います。

水の量が多いほうが、同じ量の糞で汚れにくいので、コップやグラス飼育に比べて水換えの頻度も少なくて済みますし、ベタの病気のリスクも下がります。

レイアウトも楽しめますよ。

水温計・ヒーター

ベタは暖かい水温の地域に住んでいる熱帯魚です。

適正な水温は25~28℃くらいと言われています。

その水温管理のために、秋の終わりから春の初めにかけてはヒーターを用いての温度管理をしてあげるのが望ましいです。

水槽で飼育される方は水中のヒーターを、ガラス容器で飼育される方はガラス容器の下に敷けるパネルヒーターがおすすめです。

バクテリアの素

飼育容器で説明したベタの糞についてですが、そのまま水の中にあるとアンモニアという有害な成分が出てきます。

この有害成分を食べて害の少ない成分に分解する微生物、バクテリアがいます。

通常水道から出てくる水は塩素で消毒されているのでこのバクテリアはいません。

ベタを飼育している水にバクテリアが居るか居ないかで水の汚れる速度は大きく変わります。

飼育一ヶ月程経つと次第にバクテリアは湧いてきますが、一ヶ月間汚れやすい水で飼育するのであれば、最初からバクテリアの素を飼育水に投入して、少しでも早くバクテリアが湧く環境を作ることが望ましいと言えます。

スポイトやプロホース

ベタが排泄をした際に吸い出すために使用します。

水量のある水槽で飼育するのであればプロホースSを使用するのがおすすめです。

カルキ抜き

ベタに限らずどの魚もそうですが、水道水の塩素は魚たちの体にかなりの負担になります。

一般的にバケツに汲み置いた水を2-3日日光に当てれば塩素は中和されて魚が住める水になりますが、カルキ抜きがあれば水道の水をバケツに溜めてカルキ抜きを投入して軽くかき混ぜるだけで、すぐに魚が住める水になるので、水換えがとても手軽に出来るようになります。

大切なベタのために、ベタ専用の餌を吟味して与えてあげて下さい。

飼育の際の注意点

ではここからは実際にベタを飼育する際に注意するといい点をお伝えします。

生体購入時の選び方

冒頭で申し上げたとおり、ベタを販売している店舗は多数あります。

実際に購入する際に最も注意してほしいこと。それは

・その店舗で飼育されている他の魚の状態はいいか

死んでしまっている魚がそのまま水槽に放置されているような店舗だと、店員さんが魚について詳しくなく、ベタを含む魚全体の水槽が劣悪な環境になっていることが考えられます。

飼育容器やバクテリアの欄で記載しましたが、劣悪な環境だと病気にかかるリスクも高くなり、せっかくお迎えしてもすぐに悲しいお別れが来ることもありえます。

このような店舗での購入はおすすめできません。

・ベタが入っている容器の水は汚れていないか

先述と同じ理由です。

なるべく状態のいいベタをお迎えしたいですね。

・ベタに詳しい店員さんがいる店舗は特におすすめ

飼育する上で質問や相談が出来るのは安心ですよね。

 

店舗で購入する場合の注意点はこのくらいです。

最近ではネットでもベタを販売しています。

ネットで購入されるのであればcharm(チャーム)がおすすめです。

記事の最後にリンクを貼っておきます。

水の管理

ここまでで何度か説明していますが、汚れた飼育水で飼育し続けるとベタに限らず魚は病気になります。

ベタはなんと言っても綺麗な尾びれが特徴ですが、その尾びれが溶けてくる尾ぐされ病は病気の頻度のなかで一番多い病気だと思われます。

薬による治療が可能ですが、一度溶けた尾びれは元通りには再生しません。

ベタを痛々しい姿にしないためにも、定期的な水替えは徹底して下さい。

1リットル以下のコップやガラス容器での飼育なら毎日1-2割程、水槽であれば3-4日に一度、全体の2-3割程度の水替えが理想です。

飼育を始める際は可能であれば容器を先に用意してカルキ抜きをした水を張っておき、1-2週間後にベタを購入して投入するのが理想です。

1-2週間で若干ではありますがバクテリアが繁殖するからです。

温度管理

水温計とヒーターの欄で説明しました、適正水温でなるべく飼育するために、ヒーターや温度計での管理が望ましいです。

適正水温と大きく離れた水温で飼育しているとストレスになったり、体力が落ちた結果病気になるリスクが大幅に上がります。

まとめ

長くなりましたが、ベタを飼育する際に最低限知っておいて頂きたいことをまとめました。

この記事をみて、飼育は困難と諦められる方もいるかもしれません。

ですが、慣れてしまえばとても飼いやすく、人にも慣れやすい魚なので、ぜひ一度飼育してみて下さい。

では、実際に私が使用していた飼育用品を以下に紹介しておきます。

 

水槽ではなく小型容器~私のベタデビューはこの容器でした。

ある程度の水量が確保出来る水槽はこちら

水温計 アナログタイプ 全長9㎝程度なのでベタ鑑賞の邪魔になりません。

デジタルタイプ 水温がデジタルで表示されるのでとても解りやすいです

水中に設置するタイプのヒーター ダイヤルを回して温度を設定することが可能です

パネルヒーター

バクテリアの素

スポイト 目盛り付きでどれだけ水を吸っているのかが解ります

プロホース スポイトよりもたくさんの水を一度に吸えます 灯油を移す器具と同じサイフォンの原理です

カルキ抜き 容器のキャップがそのまま目盛りになっているので量を測るのがとても手軽です

餌 とても食いつきが良かったです

以上です。

最後に、ベタの生体を販売しているCharmさんのリンクを以下に貼っておきます。

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